2009/08/24

Qtで言語を作る (2)

 QtってGUIフレームワークの印象が多いと思うのですが、近代的なものも含めてプログラミングに必要なライブラリは大方揃っています。例をとると、

  • List,Map,Hash,Stack 等のテンプレート
  • マルチスレッド
  • マルチランゲージ
  • XML parser
  • WebKit
  • Model View
  • OpenGL
  • DB
  • プラグイン
  • Signal-Slot機構

等々。Qtのクラスに無いものに関しては、CやC++のライブラリの中から拝借出来るので、まず困らないです。C++である事は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、大きいプログラムを書く時には、ある程度の型チェックが早い段階で分かる仕組みの方が私は助かります。

 これらのクラスをベースとしてアプリを開発出来るので、開発者は本来のプログラムに集中する事が出来るというのがQtの長所(の一つ)ですが、更に突っ込んで言語を作ろうというのがこの企画です。

 開発者は本来のプログラムに集中するって書きましたが、これだけ豊富なクラスがあっても、本来のプログラムに集中出来ているとは思えませんでした。これはQtが何かに比べて劣っているのではなく、そもそもの仕組みがマズいんです。高度に抽象化されたクラスを設計しても、実際にはそれを使って手続き型に近いコードも書く訳ですから、まぁつまらない訳です。そういう所をなるべく吸収出来るものにしたいと思っています。

 次回は、言語仕様案について更に踏み込みながら、Qtのクラスの使用方法についても書く予定です。


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