前回迄はQtのAPIを使用した文と単語の解析方法を解説したのですが、実際にコンパイルしてから実行する迄の解説をしていませんでした。ので、今回はQtのインストールとライセンスについても触れたいと思います。
Qtを入手する
Qt : Downloads からLGPL/Free版を選択、各プラットホーム用にバイナリがありますので自分の使用したい物をダウンロードします。
今回はMac版のSDKをダウンロードします(その間にOSのDVDに同梱されている、Xcodeをインストールしてください)。本日時点では、qt-sdk-mac-opensource-2009.03.1.dmgですので、イメージをマウント後QtSDK.mpkgを起動します。インストール後は、
の様に/Developer/Applications/Qt/内に各バイナリが出来ます。後は、QtCreatorを起動すれば一通りの事は確認出来る様になります。他のプラットホームの場合ですが、Windows版はMinGWのインストール、Linux版はソースコードからのビルド(2,3時間位)が必要になります。
コードを確認する
QtCreator起動後 File - New...を選択すると、プロジェクトを作成する画面が出ます。
Qt4 Console Applicationを選択後、OKを押してプロジェクト名を入力します。その後は特に設定せず、最後にOKを押します。するとプロジェクトが開きますので、main.cppをダブルクリックするとソースコードが表示されますので、
6行目に3回目,4回目のコードを貼付けて実行すると確認出来ます。この図の中のsample.proはプロジェクトファイルで、以降QtCreatorで編集する際にはこれをダブルクリックするとプロジェクトが開きます。また、どうしてもXcodeで使いたい方は、コンソールからプロジェクトファイルがある場所に移動し、
$ cd 対象のフォルダ
$ qmake -spec macx-xcode
とすると、*.xcodeprojが作成されますので、それからXcodeを起動する事も出来ます。
ライセンスについて
Qt4.5からLGPL版のライセンスが追加になりました。この類いのお話は下手に英訳をすると大変な事になるので、コチラを参照ください。参考とは書いてありますが、株式会社SRAではQtの商用(Commercial)版の取り扱いをしていますので、間違いは無いかと思います。と言う訳で、単刀直入に言うと
ソースコードを公開しなくても、商用版の作成OK。
となります。実際の所、gunjouはQt4.5を使用していますがリポジトリを通してソースコードを公開していますし、企業が利益を得る為に使用するのであれば、対価(お金)を払っても良いのではないかと思います。
と言う訳で、今回はQtのインストールからライセンスについてのお話をしました。次回は国際化関連のお話をしようかと思います。
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